
東日本高速道路(NEXCO東日本)とNTTドコモは29日、11月19日から千葉県木更津市から東京都心へ向かう複数の高速道路ルートの所要時間を人工知能(AI)で比較して情報提供すると発表した。NTTドコモの人流データの解析結果や首都高速道路の交通データを基に所要時間を予測する。週末に生じやすい渋滞の抑制につなげる。
木更津ジャンクション(JCT)を起点に京葉JCT、箱崎JCT、板橋JCTまで移動する3つの経路を解析。NEXCO東日本のウェブサイト上で所要時間を毎日提供する。川崎市と千葉県木更津市を結ぶ東京湾アクアラインを通るルートと館山自動車道・京葉道路を経由するルートの所要時間を時間帯ごとに並べて示す。
房総半島から東京都心へ向かう経路は週末の午後などに渋滞が起こりやすい。29日に東京都内で開いた記者会見でNEXCO東日本の由木文彦社長は「情報を有効に活用して行動パターンを変えてもらう」と語った。サービスは実証実験として始め、利用状況を踏まえて改善する。
これまでもアクアラインや館山道などそれぞれの道路を通過する所要時間は提供していたが、房総半島から都心へ向かうドライバーから首都高も含めた移動経路を比較したいとの声が上がっていた。由木社長は「利用者本位の情報提供のあり方を追求していく」と述べた。
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