電池製造のFDKが29日に発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比66%減の1億2100万円だった。充放電が可能なニッケル水素電池が海外の電動シェーバーや車載向けで低調に推移した。アルカリ乾電池関連の固定資産で減損損失を計上したのも利益を押し下げた。

売上高は9%減の297億円で、営業利益は30%減の5億5300万円だった。自動車の緊急通報システムなどに使うニッケル水素電池が欧州向けを中心に不振だった。使い切りのリチウム電池は国内で電気や水道などの使用量を無線で飛ばすスマートメーター向けなどで売上高が伸びた。これまで無配としていた年間配当予想は未定とした。

26年3月期の通期の業績予想は据え置いた。売上高は5%減の600億円で、純利益は12%増の6億円とした。ニッケル水素電池に使う材料を安価なものに切り替えるなど工夫することで、下期にかけて利益は改善する見通し。

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