
29日に報道公開が始まった自動車ショー「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」では、静岡県の企業も最新の試作モデルなどをPRした。各社は技術やアイデアを深め、100年に1度ともいわれる変革期を乗り越える考えだ。
スズキは乗用車に分類される軽の電気自動車(EV)のコンセプトモデル「Vision e-Sky」を初公開した。電動二輪車のコンセプトモデルや様々なロボットの足回りとして活用できる小型電動台車なども展示した。
29日午前のプレゼンテーションで鈴木俊宏社長は「モビリティー業界は気候変動、人口減少、人手不足など大きな変化の渦中にある」と説明。そのなかで「あらゆる暮らしの悩みを解決するという私たちの答えは変わらない」と強調した。

ヤマハ発動機は新しい操縦感覚の三輪EVやカスタマイズ性に優れた電動アシスト自転車のコンセプトモデルなどを出展した。設楽元文社長は「これからも人々の楽しむ意欲を刺激する存在であり続けたい」と語った。
ブースではブランドを共有するヤマハとタッグを組んだ。製造現場とボーカロイド「初音ミク」を組み合わせた映像を大型スクリーンに投映。ヤマハの楽器の演奏や立体音響技術を生かしたステージ演出でも競合メーカーとの違いを打ち出した。
JMS2025には県内の部品メーカーなども参加している。一般公開は31日から。
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