
JR九州は29日、データセンター開発に参入すると発表した。まず福岡県久留米市で11月に着工し、2027年3月の完成を目指す。データセンターは生成AI(人工知能)の普及に伴い需要が拡大している。九州新幹線(博多―鹿児島中央)のレールに沿って敷設した光ファイバーによる遅延の少ないデータ通信サービスも提供する。
子会社のJR九州電気システム(福岡市)が建設する。投資額は明らかにしていない。
データセンターの規模を示す総受電容量は1メガワット、面積は180平方メートル。テナント企業がサーバー設備を持ち込む「コロケーション型」とした。企画や開発は東京大学発のスタートアップ、みちびき(東京・港)が担う。
データセンターは東京や大阪に集中しており、地方への分散が求められている。久留米市は自然災害による被害を受けるリスクが低いほか、福岡市中心部からの交通アクセスもよく従業員が通いやすい。
JR九州の古宮洋二社長は29日の定例記者会見で、データセンターについて「需要や活用できる土地を見ながら今後少しずつ増やしていきたい」と話した。
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