
投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントは29日、カーケア製品大手のソフト99コーポレーションへのTOB(株式公開買い付け)期限を10営業日延長すると発表した。29日から11月13日までとした。ソフト99を巡っては経営陣がMBO(経営陣が参加する買収)を実施し、エフィッシモが対抗TOBに踏み切っていた。
エフィッシモは1株4100円のTOB価格については維持する。延期の理由について「応募状況に鑑み、株主に本公開買い付けに対する応募について更なる判断機会を提供し、本公開買い付けの成立の確度を高めるため」とした。
ソフト99を巡っては、同社の田中秀明社長が設立した堯アセットマネジメントが8月7日からTOBを実施している。これを受け、エフィッシモは価格面などを踏まえ「少数株主利益が保護されていない」として、9月16日から対抗TOBを実施している。ソフト99の第2位株主で株式の約12%を保有するKeePer技研はエフィッシモのTOBに応募する方針をすでに発表した。
ソフト99は10月17日にMBO価格を従来の2465円から215円引き上げると発表。期限を同31日までに延長していた。
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