
ヒューマンホールディングス(HD)傘下で日本語学校を運営するヒューマンアカデミー(東京・新宿)は29日、人工知能(AI)を活用した日本語学習アプリを発売すると発表した。外国人を雇用する国内企業や国内外の日本語学校、自治体などの法人へ30日から販売する。
同社が開発したAI日本語学習アプリ「HAi-J (ハイジェイ)」では、日本語の発話練習やAIアバターとの会話練習ができる。会話内容は介護や飲食、ホテルなど外国人材の多い業界での顧客対応や、「報連相」といった日本のビジネスマナーを扱う。日常会話にも対応する。
契約は法人単位で、1アカウントあたり月額1980円(期間は3カ月から)。文化庁が示した日本語能力の指標「日本語教育参照枠」に沿って学習者の日本語能力を7段階で評価し、アカウントの管理者に提示する。2026年度までに100社への導入を目指す。
日本で働く外国人労働者は24年時点で230万人を超え、外国人を雇用する企業の間で日本語の教育ニーズが高まっている。ヒューマンアカデミーの担当者は「日本語の会話練習に特化したAIアプリは初ではないか。今後は個人向け日本語学習アプリの提供も検討する」と語る。
【関連記事】
- ・外国人留学生のリアル、10年前より豊かに?「卒業後も日本に」半数超
- ・講義動画の疑問、AI侍が回答 ヒューマンアカデミー
- ・学習塾「中国人生徒に来てほしいけど」 表立って集められぬ葛藤
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。