クラウドは様々なソフトを動かすための基盤になっている=ロイター

【ニューヨーク=谷本克之】米マイクロソフトのクラウド基盤「Azure(アジュール)」と業務ソフト群「マイクロソフト365」で29日、システム障害が発生した。同社はX(旧ツイッター)の公式アカウントを通じ「現在、複数のアジュールサービスに影響を及ぼす問題を調査中だ」と述べた。

マイクロソフトは企業がビジネスチャットや業務ソフトとして利用する「365」についても、Xを通じ「アジュールの障害に関連する波及的な影響が発生している」と発表した。

利用者の報告をもとにウェブサービスの不具合情報を集計するサイト「ダウンディテクター」によると、障害は米東部時間午前11時30分(日本時間30日午前0時30分)ごろから始まったとみられる。アジュールでは最大約1万8000人、365では約1万1000人の利用者がアクセスできないとの報告があがっている。

アジュールは世界の様々なウェブサービスやアプリを動かすインフラとなっている。クラウドで障害が発生すると、企業のサービスの一部が使えなくなるといった影響が出ることが多い。

20日には最大手の米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が提供しているクラウドサービスで大規模なシステム障害が発生し、AWSを利用する世界のウェブサービスやゲームアプリに影響が広がった。

クラウドはAWS、マイクロソフト、グーグルが世界の3強となっている。

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