ベトナムの「NURA」の新拠点

富士フイルムは30日、タイやベトナムなど東南アジア4カ国に健診施設を新設すると発表した。CT(コンピューター断層撮影装置)などを配備し、がんをはじめとする病気の早期発見につなげる。定期的に健診を受ける文化を現地に根付かせることで、画像診断装置の販売機会の拡大につなげる。

タイ、ベトナムに加え、フィリピン、マレーシアの計4カ国において、健診施設「NURA(ニューラ)」を新設する。ベトナムでは11月3日、その他は2025年度内の開設を予定する。新拠点や表明済みを合わせると、グローバルで計16拠点体制になる。

富士フイルムは21年、インドにNURAの初の拠点を開いた。日本のような定期的な健康診断の仕組みを新興国にも浸透させ、CTをはじめとする画像診断装置の販売増を狙う。現地の医療従事者に対し、同社製品への評価を高める効果も期待できるという。

今後はアジアのほか、中東やアフリカにも展開地域を広げ、31年3月期までに世界で100拠点を開くことを目指す。

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