明治ホールディングス(HD)傘下のMeiji Seikaファルマとダイトは30日、両社が中心となって進める業界再編の進捗について発表した。両社を含む後発薬メーカー7社で22成分56品目の製品について生産拠点の集約などを協議している。後発薬の安定供給や品質の管理体制の底上げを図る。
Meiji Seikaファルマとダイトは複数社と連携して後発薬の生産効率を高めるコンソーシアム型の構想を掲げる。辰巳化学(金沢市)や日本ケミファのほか社名を開示していない3社が参画している。
協議中の品目のうち、23品目は一方の企業で販売を中止し、もう一方の企業で供給を続ける「中止代替」を検討している。残り33品目については各社で製造していた体制からひとつの拠点に製造を統合する。
後発薬では2020年以降に多数のメーカーで品質不正が発覚し、今も供給不安が続いている。業界の慣習で、有効成分が同じ薬を各社が少量ずつつくる「少量多品目生産」が課題だと指摘されている。
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