阪神タイガースのセ・リーグ優勝効果が業績を押し上げる(9月7日、阪神甲子園球場)=共同

阪急阪神ホールディングス(HD)は30日、2026年3月期の連結営業利益が前期比15%増の1274億円になる見通しだと発表した。従来予想を50億円上方修正した。プロ野球・阪神タイガースのセ・リーグ優勝効果で興行収入やホテル事業が堅調に推移する。大阪・関西万博の開催も鉄道旅客を押し上げる。

今期は売上高にあたる営業収益が8%増の1兆2000億円、経常利益は従来予想を70億円上回る12%増の1250億円を見込む。阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)での開催試合がけん引し、スポーツ事業の営業利益は123億円と、タイガースが前回優勝した24年3月期を上回る見通し。

純利益は16%増の780億円とする従来予想を据え置いた。阪急大阪梅田駅の再開発を見据えて営業を終えたホテルの解体に関する損失引当金の計上が響く。

同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、営業収益が前年同期比12%増の5988億円、純利益が6%増の538億円だった。いずれも4〜9月期としては過去最高だった。

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