電子部品を製造する日本航空電子工業は30日、2026年3月期の連結純利益が前期比48%減の60億円になる見通しだと発表した。12%増の130億円としていた従来予想を70億円下方修正し、一転減益となる。新製品の開発費用が利益を押し下げるほか、スマートフォンや車載向けなどの需要低迷が響く。

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売上高は2%増の2250億円、営業利益は36%減の100億円を見込む。それぞれ150億円、85億円下振れる。中華系スマホ向けの電子部品の競争が激化し、産業機器向けでも半導体製造装置などの需要が減る公算が大きい。

同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比3%減の1104億円、純利益は53%減の31億円だった。航空・宇宙市場向けの製品は堅調に推移したが、産業機器向けなどの回復が遅れた。

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