電子部品を製造する日本ケミコンは31日、インドに自社製品の販売を担う子会社を設立したと発表した。インド向けに車載用などで電子部品の需要が広がることを見越した。これまでインド向けは同社のシンガポール子会社が販売を担っていたが、現地に拠点をおき販売体制を整える。

10月から営業を始めた。インドでは人口の増加などから、自動車に限らず、無線通信機能を備えた電気や水道のスマートメーターなどの需要が増えている。同社が主力とするコンデンサーは電子回路内で電圧を制御する役割を担い、データセンターの電源周辺などで引き合いが強い。

同日、データセンターのサーバー向けの電源や車載向けに使う新製品を相次ぎ発表した。アルミ電解コンデンサーの「KHRシリーズ」は、従来品から容量を平均で25%向上させたほか、最長で10センチメートルまで部品の大きさを選ぶことができるようになった。サンプル価格は税別で1個2000円。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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