大阪取引所で決算記者会見をする神栄の赤澤社長㊧(31日、大阪市)

中堅商社の神栄は31日、2026年3月期の連結純利益が前期比17%増の15億円になる見通しだと発表した。6%増の14億円を見込んでいた従来予想から上方修正となる。政策保有株式や固定資産の売却益といった特別利益が寄与するほか、主力の冷凍食品分野の堅調な推移を見込む。年間配当予想は110円(前期は90円)と従来予想から10円増やした。

同日発表した25年4〜9月期の連結決算は純利益が前年同期比2.1倍の10億円、売上高は9%増の214億円だった。31日の決算記者会見に出席した赤澤秀朗社長は米国の通商政策について「ボールベアリングなど一部製品は輸出で高関税がかかる。他社との競合状況も見ながらできるだけ価格転嫁で対応する」と述べた。

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