
帝国ホテルが31日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比2倍の5億円だった。9月時点で4〜9月期の純利益見通しを4億円に上方修正(期初見通しは2億5000万円の最終赤字)したが、さらに1億円上振れた。10月に閉幕した大阪・関西万博の効果で、「帝国ホテル大阪」(大阪市)の稼働が好調だった。
売上高は3%増の254億円だった。帝国ホテル大阪の客室稼働率は前年同期比9ポイント増の65%、平均客室単価は17%増の3万5100円だった。
営業利益は4.4倍の3億円だった。「帝国ホテル東京」(東京・千代田)のタワー館の減価償却費の減少が奏功した。再開発のため、タワー館は24年6月に閉館を見込んでいたが、計画の遅れで宿泊フロアを段階的に再開している。
ホテル事業のセグメントの利益は7%減の15億円だった。26年3月に開業する「帝国ホテル京都」(京都市)の人件費が押し下げた。
26年3月期通期の業績見通しは従来予想を据え置いた。売上高は7%増の561億円、純利益は36%減の16億円を見込む。
 
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