
アルプスアルパインは31日、2026年3月期の連結純利益が前期比55%減の170億円になる見通しだと発表した。従来予想から115億円上方修正した。スマートフォンやゲーム機向け部品の足元までの販売が会社計画を上回った影響を織り込んだ。想定為替レートを円安方向に見直したほか、米関税影響も従来予想より限定的になると見込んだ。
26年3月期の上方修正は2度目。売上高は2%減の9750億円、営業利益は6%減の320億円を計画する。それぞれ従来予想から250億円、70億円引き上げた。電子部品のコンポーネント事業の上振れ幅が大きい。

26年3月期通期の想定為替レートは1ドル=145円52銭と、従来から3円ほど円安に見直した。米関税影響も従来予想より軽微だとみる。7月時点では営業利益ベースで約35億円の減益要因になるとしていたが、車載市場などに当初懸念したほどの影響はなく、想定より10億円ほど抑えられるとみる。
あわせて発表した25年4〜9月期の売上高は前年同期比3%増の5057億円、純利益は13倍の132億円だった。車載用部品など「モビリティ」では不採算事業からの撤退など構造改革を進め、収益性を改善した。
同日、電子部品メーカーの米シナプティクスとの協業を始めることも発表した。インターネットにつながるIoT機器が普及する中、ワイヤレス技術の強化につなげる。
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