NTTは4日、自動運転サービスを手掛ける新会社、NTTモビリティ(東京・港)を12月に設立すると発表した。グループ各社の知見を集め、車両の調達・管理から運用支援、遠隔監視のシステム構築を一貫して提供する。自動車メーカーや自治体との連携も進め、2027年度までに自動運転サービスの提供を目指す。

新会社の資本金は約14億円でNTTが全額出資する。当初は数十人規模で始め、グループ各社から有識者を集める。自動車メーカーや外部から専門家も招き、同社を起点とした外部提携も視野に入れる。

NTTグループは全国で35件超の実証を手掛け、人工知能(AI)や通信インフラを生かした運用支援技術も開発する。新会社を調整役に関係者との折衝を進め、特定の条件のもとで運転手がいらない「レベル4」の自動運転の実用化などを目指す。

自動運転の実現には車両開発に加え、システム更新や不具合が生じた時の駆けつけ対応も求められる。新会社は全国の交通事業者や自治体を念頭に、サービス運用に欠かせない基盤をまとめて提供する。地域の事情にあったサービス形態を個別に提案し、交通インフラの再構築を後押しする。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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