ジョーシン日本橋店などで阪神タイガース優勝セールを開催した(大阪市浪速区)

上新電機が4日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が14%減の18億円だった。前年同期に政策保有株の売却益を計上した反動が出た。プロ野球・阪神タイガースのセ・リーグ制覇を受けて9月に実施した優勝セールが盛況で、売上高は10%増の2104億円、営業利益は16%増の21億円だった。

売上高を品目別にみるとエアコンが6%、テレビが2%伸びた。パソコンは、10月の米マイクロソフトの基本ソフト「ウィンドウズ10」のサポート終了前に買い替えが進み、44%伸びた。

決算説明会で質疑に応じる上新電機の高橋徹也社長(4日、大阪市浪速区)

同日の決算説明会に出席した高橋徹也社長は「阪神タイガースの優勝セール後の反動減はほとんどない」と話した。セール終了後も販売価格を低く設定し、来店客をつかんだ。

あわせて29年3月期までの3カ年の中期経営計画も公表した。営業利益100億円、自己資本利益率(ROE)7%以上を目指す。

具体策としてプライベートブランド(PB)を拡充する。10月に商品開発を担う専門部隊を5人体制で立ち上げた。これまではパソコン中心だったが、照明器具や調理家電などでも新商品を投入する計画だ。連結売上高に占めるPBの割合を現状の3%程度から29年3月期に10%まで高める。

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