
三井不動産は4日、東京・日本橋で2棟目の木造オフィスビルに着工したと発表した。建物の構造部に木材を使い、一般的な鉄骨造ビルに比べて二酸化炭素(CO2)排出量を約25%減らす。2028年2月末に完成する。
ビルは大林組が施工し、地上11階、地下1階建てのオフィスとして貸し出す。高さは約56メートルで延べ床面積は約1万8000平方メートル。三井不グループの保有林を約4.4%含む約900立方メートルの木材を使う。木が成長する過程で大気中から約660トンのCO2を吸収し、木材に閉じ込めて固定化する。

8〜11階は壁、床、柱やはりに木材を全面活用し、純木造フロアに仕上げて賃料水準の向上を狙う。2〜7階も一部構造に木造の耐震壁を取り入れる。一般流通している木材を積極的に使うことで、加工を合理化したり木造ビルで課題となるコストの抑制につなげたりする。
三井不は27年1月にも日本橋に1棟目の木造オフィスビル「日本橋本町三井ビルディング &forest」を竣工する。高さ84メートルと構造部に木材を使ったビルとして国内最高層となる見通し。すでにテナント企業からの契約でフロアは満床になったという。
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