発光ダイオード(LED)大手の日亜化学工業は、高出力の深紫外LEDを開発したと発表した。同社が手掛けるプロジェクター用半導体レーザーの技術を応用し、光の出力密度が従来の2倍に向上した。LEDを搭載する装置の能力向上や小型化につながるという。
LEDから熱を逃がす放熱性能も約20%改善しLEDの長寿命化を進めた。販売価格は非公表。水などの殺菌や半導体の回路を焼き付ける露光、塗料の硬化といった装置向けの利用を想定する。
この新たなLEDを用いて三浦工業は水殺菌装置の新型モデルを開発したと発表した。1時間あたりに殺菌できる水量は最大25立方メートルと、従来機の2.5倍に増加した。殺菌できる水量が大幅に増えるため顧客企業にとって導入スペースの削減につながる。
三浦工業は2026年春の受注開始を目標に製品化を進める。化粧品や薬品、飲料などの製造現場向けに販売していく。
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