電子部品メーカーのヒロセ電機は4日、2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比9%減の300億円になりそうだと発表した。従来予想から20億円上方修正した。産業機器向けコネクターの需要回復が進んでいるほか、期初の想定よりも為替が円安傾向で推移したためとした。

売上高にあたる売上収益は6%増の2000億円と従来予想から90億円引き上げた。営業利益も15億円上げたものの、材料費などの高騰を受けて6%減の400億円と減益を見込む。

想定為替レートは1ドル=147円と従来予想から9円、円安方向に見直した。中国での景気停滞などから産業用ロボットやファクトリー・オートメーション(FA)など産業機器の不振が続いていた。今期からは需要が持ち直しているという。

同日発表した25年4~9月期の連結決算は、純利益が前期比11%減の155億円、売上高が8%増の1020億円だった。産機向けのほか自動車向けのコネクターなども堅調に推移し売上高を伸ばした一方、金などコネクターの原材料の費用が高騰し利益を押し下げた。

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