
金沢市と長野県白馬村は4日、持続可能な観光地域づくりに向けオーバーツーリズム防止などに取り組む連携協定を結んだ。春や秋に観光客が集中する金沢市と、冬のスキー客が多い白馬村で、互いの閑散期に観光客を送り合ったり、周遊観光を促したりする。増加する観光客によって深刻化するマナー悪化や公共交通の圧迫といった共通課題にも連携して取り組む。
同日、白馬村で開いた締結式で金沢市の村山卓市長は「金沢市では文化観光を推進しており、白馬村の自然観光という、ともに富裕層の好む観光形態で連携することで、より満足度の高い観光を実現できる」と期待を示した。
白馬村の丸山俊郎村長も「繁閑差による公共交通や施設の混雑といった課題も生まれている。協定によって住民と観光客の双方にとって快適な地域づくりを推進していく」と話した。
両市村が持続可能な観光地域づくりに関して他自治体と連携協定を結ぶのは初めて。2026年2月にはJTBを主体に、金沢市と白馬村が連携した観光企画を計画しているという。
マナー啓発については、駅前でのサイネージ表示に力を入れる金沢市、マナー条例を制定する白馬村と双方のノウハウを共有していく考えだ。観光客の移動手段としてJR大糸線の活性化も進める。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。