
旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス(東京・渋谷)は4日、マンダムが議決権ベースで20%以上の株式取得に対して説明などを求める対応方針を決めたことについて「大変遺憾だ」と表明した。物言う株主として知られる村上世彰氏の長女・野村絢氏らと4日時点でマンダム株を約21%共同保有しているという。
マンダムの対応方針は、野村氏側が20%以上取得しようとした場合、買い付け趣旨の説明や情報提供といった手続きを求めるものだ。守られなかった場合は新株予約権を既存株主に無償で割り当て、株主意思確認総会で承認を得て、野村氏らの持ち分を希薄化させる。
シティインデックスイレブンスなどは「本対応方針所定の手続きを経ることなくマンダム株式を買い増す意向は有していない」と説明する。
野村氏側は、マンダムがMBO(経営陣が参加する買収)にあたり「積極的なマーケットチェックをしなかった」などと改めて指摘した。投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズ系のカロンホールディングス(東京・千代田)の「著しく割安」な価格でのTOB(株式公開買い付け)に賛同・応募推奨した説明責任を果たすよう求めた。
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