日本ハムは4日、2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比28%増の340億円になる見通しだと発表した。従来予想から40億円上方修正した。国産鶏肉やオーストラリア産牛肉の販売が伸びる。プロ野球・北海道日本ハムファイターズが好成績でボールパーク事業も収益を押し上げる。

売上高は4%増の1兆4300億円、本業のもうけを示す事業利益は39%増の590億円と、従来予想をそれぞれ300億円、50億円引き上げた。いずれも過去最高を更新する。消費者の節約志向で鶏肉の需要が相対的に拡大しているという。国産鶏肉の販売単価の上昇に加えて販売数量も増えるほか、豪州事業の成長を見込む。

同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比6%増の7225億円、純利益が30%増の231億円だった。リーグ優勝は逃したものの、ファイターズの人気で本拠地・エスコンフィールドHOKKAIDOを核とする北海道ボールパークFビレッジの来場者数は同期間で過去最高となり、チケット収入や物販が伸びて収益を押し上げた。

決算説明会で井川伸久社長は「上期に減益となった(ハムやソーセージなどの)加工事業も構造改革の効果が発現しており、下期ではキャッチアップできる」と話した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。