
三井物産は5日、2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比9%減の8200億円になる見通しだと発表した。従来予想から500億円上方修正し、減益幅が縮小する。液化天然ガス(LNG)などエネルギー事業が好調に推移する。
修正後の純利益見通しは、事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス、8101億円)を上回った。
同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、売上高にあたる収益が前年同期比8%減の6兆7591億円、純利益が3%増の4237億円だった。鉄鉱石などの資源価格が下がり金属資源事業が低迷した。前年同期にインドネシアの石炭火力発電事業やブラジル貨物輸送会社株などの売却益が膨らんでいた。
同日、2000億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。期間は25年11月6日〜26年3月19日まで。発行済み株式総数の2.77%にあたる8000万株を上限に取得する。取得した自社株は26年3月30日に全株消却する。
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