三菱重工業は5日、バイオエタノールの脱水システム実用化に向けて、米バイオエタノール製造大手のICMと提携したと発表した。バイオエタノールプラントで技術を実証し、2028年の商用化をめざす。

バイオエタノールの製造は、水分を取り除き純度を高める工程がある。従来の技術では脱水の工程でバイオエタノールを気体にする必要があり、エネルギー消費量が大きくなることが課題だった。

三菱重工業は、特殊な膜を使ってバイオエタノールを液体のまま脱水できる技術を開発している。9月には、実証試験で国内の燃料規格となるエタノール濃度99.5%以上を達成したと発表した。

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