日立建機の鉱山現場向けダンプトラック

日立建機は5日、鉱山現場向けにハイブリッド車(HV)のダンプトラックの開発を始めたと発表した。積載量が216トンのダンプで、南アフリカの鉱山で2027年7月から実証試験を始める。2030年に実用化を予定し、年間10台の販売を目指す。

開発を進めるハイブリッドのダンプトラックは、既存の製品と比べて燃料消費量と二酸化炭素(CO2)排出量を10%以上削減できるという。既存のダンプトラックを改造してハイブリッドに切り替えられる仕様にしているため、鉱山会社は導入費用を軽減できる。

実際の鉱山現場で稼働した場合の性能や燃費低減効果、バッテリーの耐久性を確認する。国際連合工業開発機関(UNIDO)の産業協力プログラムに採択されており、現地の従業員向けに保守やメンテナンスなどの人材育成も手掛ける。

日立建機はアフリカのザンビアでフル電動のダンプトラックの実証試験もしている。大容量のバッテリーを積む必要があるフル電動ダンプトラックと比較して、ハイブリッドの場合は積載量を維持しやすい。充電用の追加のインフラ設備が不要なことも特長となる。

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