
中国原産で日本産は珍しい甘栗を岡山県の特産品にしようと生産者などでつくる団体が1日、岡山県倉敷市の美観地区にアンテナ店を開いた。まず店内で作る焼き甘栗を販売し、年内には飲食スペースも設ける。栗を使ったパンや焼き菓子、ケーキなども今後扱い、小粒ながら甘みの強い「岡山甘栗」を観光客らに発信する。
「岡山甘栗振興協議会」の事務局を務める地域商社の蒼天(そうてん、岡山県勝央町)が古い商家を借りて営業を始めた。2階建てで延べ約70平方メートル。当面は岡山市内の甘栗店が焼きたての岡山甘栗(250グラム1300円など)を販売する。愛媛特産の和栗「中山栗」や中国産の「天津甘栗」と食べ比べもできる。

岡山甘栗を使ったパンや菓子のほか、県北部の他の産品も販売できるようにする。1、2階の飲食スペースでは焼き栗やスイーツ、飲み物を提供し、「岡山甘栗の情報発信拠点にしていく」(蒼天の木村聡史社長)。協議会は6月に県北部の勝央町や津山市などの甘栗生産者や関係事業者らが立ち上げた。
岡山甘栗は県森林研究所(勝央町)が中国産から開発し2008年に3種類を品種登録。県北部を中心に24年は約14トンが生産された。10月に収穫を迎えた25年産は豊作で大幅な生産増が見込めるという。
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