奥野医師が手掛けるカテーテル治療の様子

医療機関の経営支援などを手掛けるシーユーシーは5日、米国での慢性疼痛(とうつう)治療事業に向けて医療法人社団の祐優会と戦略的業務提携で基本合意したと発表した。祐優会代表の奥野祐次医師が開発した、身体への負担が小さいカテーテル治療を米国で提供する。今後3年間で現地に20の専門施設の展開を目指す。

専門の治療機器を備えた施設を共同で開設する。慢性疼痛の原因となる異常増殖した細かな血管をカテーテルを通じて塞ぐ。低侵襲で日帰りできる特徴がある。専門医師や看護師の採用・教育でも連携し、今後1年間で5〜7拠点を設置する。

慢性疼痛は、数カ月から数年にわたって続いたり繰り返したりする痛みを指す。肥満が社会課題になっている米国では、成人の2割にあたる約5000万人が該当するとされる。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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