三菱自動車は5日、2027年度半ばにタイの3つの完成車工場のうち1つを休止すると発表した。現地では自動車ローン審査の厳格化で車の消費が低迷しているほか、中国勢の台頭で競争が激化している。生産拠点を集約し、生産性を高める。
タイの第3工場を休止し、第1工場に集約する。第3工場は部品の置き場や倉庫などとして活用する。第3工場の年間生産能力は16万5000台で、タイ全体の約4割に相当する。25年3月期のタイの生産台数は20万1000台で、稼働率は5割に低迷していた。
三菱自にとってタイは海外で最大の生産拠点。主力市場である東南アジアへの輸出拠点として機能してきたが、バーツ高の影響で、生産拠点としての競争力が低下した。
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