太陽ホールディングス(HD)は6日、2026年3月期の連結純利益が前期比71%増の184億円になりそうだと発表した。従来予想から24億円の上方修正となる。主力のエレクトロニクス事業で車載関連やスマートフォンなどのプリント基板向けインクの販売が増え、好調に推移しているため。

売上高は8%増の1288億円、営業利益は22%増の269億円と、見込み額を従来予想に比べてそれぞれ31億円、22億円引き上げた。1株あたり中間配当は前期比40円増の165円と、従来予想(145円)から20円増やす。同日、11月30日を基準日として1株を2株にする株式分割も発表した。

同日発表した25年4〜9月期の連結決算は売上高が前年同期比13%増の678億円、営業利益が22%増の151億円、純利益が20%増の110億円だった。

うちエレクトロニクス事業の営業利益は137億円で、30%増と大きく伸びた。収益力を高めるために在庫の適正化や原価低減などを進めている医薬品事業は、営業利益が13%増の24億円だった。

太陽HDの医薬品事業を巡っては、同社の株式を14.89%保有する香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが事業の継続を批判している。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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