
ミネベアミツミは6日、2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比19%増の710億円になる見通しだと発表した。従来予想は635億〜710億円だったが、トランプ米政権の関税措置による影響が軽微と判断して、リスクシナリオである下限値を撤回した。データセンターや航空機などに使う部品の需要が好調で収益を確保する。
売上高は2%増の1兆5500億円、営業利益は6%増の1000億円を見込む。売上高の従来予想(1兆5000億〜1兆5200億円)の上限値からは300億円引き上げた。データセンターのサーバーや航空機向けに主力のベアリング(軸受け)が伸びており、低迷するスマートフォン向けの光デバイスなどを補う。
これまで未定としていた年間配当は50円と前期から5円増配する。
同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比微増の7783億円、純利益が14%増の285億円だった。データセンター向けに、冷却の役割を担うファンモーターが好調だった。
同日、IRデーを27日に開催することも明らかにした。29年3月期に2兆5000億円という連結売上高目標の達成に向けた注力市場について戦略を説明する。特にヒト型ロボット(ヒューマノイド)市場は、軸受けやセンサーなど同社の製品の参入余地が大きいとしている。26年1月に米ラスベガスで行われる世界最大のテクノロジー見本市「CES」には、同社の部品を搭載したロボットハンドを出品する。
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