米関税影響で対米輸出コストが上昇した

カシオ計算機が6日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.2倍の80億円だった。前年同期に希望退職を募集するなど構造改革を進め、特別損失を計上した反動が出た。主力の時計事業は腕時計の販売が国内や欧州で伸びたが、米国の関税政策の影響が重荷となった。

4〜9月期の売上高は3%減の1326億円、営業利益は8%減の94億円だった。時計事業の営業利益は11%減の107億円だった。腕時計「カシオウオッチ」の販売が国内外で好調に推移したが、米関税で対米輸出コストが上がり、時計事業の営業利益を13億円押し下げた。

26年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比3%増の2700億円、純利益は86%増の150億円になると見込む。前期にシステム障害の影響で時計などの販売が伸び悩んだ反動が出る。米関税影響により、営業利益は30億円下押しされる。

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