静岡ガスが開設した「クエタマ」の陸上養殖場(6日、静岡市)

静岡ガスは6日、静岡市内で整備を進めていた陸上養殖場の竣工式を開いた。市の保有地約980平方メートルを活用し、陸上養殖装置開発のARK(アーク、神奈川県平塚市)の大型水槽を設置した。高級魚「クエタマ」約6000匹を養殖し、2026年秋以降に出荷する予定。

竣工式で静岡ガスの松本尚武社長は「世界的にたんぱく質の需要が高まるなか、陸上養殖は大きな可能性がある。11月末に稚魚の受け入れを終え、本格的な事業運営を始める」と話した。販売状況を踏まえて生産能力を拡大することを検討する。アークによると、これまで同社が設備を提供した養殖場約20カ所のなかで最大規模だという。

敷地は市の公募型プロポーザル「旧清水斎場活用事業」を通じて借り受けた。難波喬司市長は「陸上養殖の拠点として再生されたことは地域にとって意義深い。クエタマという新たな名産品が誕生することを期待したい」と述べた。

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