海外で販売するキッコーマンのしょうゆ

キッコーマンは7日、2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比3%減の600億円になる見通しだと発表した。従来予想から4億円上方修正した。為替相場が想定より円安で推移しており、収益を押し上げる。米関税政策によるコスト増の負担も限定的となる。

売上高にあたる売上収益は3%増の7310億円と、従来予想から135億円下振れする。米国の食料品卸売で、関税による影響が予想よりも小さく、対応策として計画していた値上げを当初の想定ほど実施しない。関税による仕入れコストの増加額は期初時点の250億円から80億〜100億円に縮小する見通しだ。

本業のもうけを示す事業利益は1%増の780億円と、従来予想を400億円上回る。通期の想定為替レートは1ドル=約148円と従来予想から約3円円安方向に見直した。同日の決算会見で中野祥三郎社長は「1ドル=150円台の水準が当面続くとみて、対策をとっている」と述べた。

同日発表した25年4〜9月期の連結決算は売上収益が前年同期比1%増の3586億円、純利益が10%減の313億円だった。

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