
米Roblox(ロブロックス)は7日、運営するゲームプラットフォームで収益を上げている日本のゲームクリエーターが過去2年で5倍に増えたと発表した。利用者数も同2倍超とアジア太平洋地域全体を上回るペースで成長している。機械翻訳機能の向上で日本語で作成したゲームがはじめから海外で受け入れられることが後押ししている。
ロブロックスはゲーム版YouTube(ユーチューブ)とも呼ばれる存在だ。教育プラットフォームとして始まった経緯から、個人でも簡単にゲームを作成・配信出来るツールを備える。日本のクリエーターの75%がロブロックスを通じてゲームデザインを習得し、47%が3Dモデリングやアニメーションに関するスキルを身につけたと回答している。
メンター(指導役)制度など収益化までの支援体制も充実している。最初はプログラミングの学習でロブロックスを使っていた子供が、そのままクリエーターとなってゲームを公開することも珍しくない。
7日に開いた報道向け説明会でチーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)のジェレット・ウェスト氏は「トップ1000のクリエーターは平均で110万ドル(約1.6億円)を稼いでいる」と述べた。
タカラトミーや住友商事など、日本の大手企業も保有する知的財産(IP)の認知拡大や人材発掘の目的で利用を増やしている。5月にはカルビーがスナック菓子の「じゃがりこ」のキャラクターをつかったゲームを公開した。
チーフデザインオフィサーの加藤匡嗣氏は「(日本人に)つながりのあるモノが出てくることが利用者の増加につながっている」と説明した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。