政策保有株の売却益を計上した前年同期の反動が出た(神戸市長田区の本社)

三ツ星ベルトが10日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が38億円と前年同期に比べて37%減った。前年同期は政策保有株の売却による特別利益を約34億円計上しており、その反動で減益となった。

売上高は同1%増の458億円だった。国内外で農機向け伝動ベルトの販売が好調だった半面、OA機器用ベルトは海外の印刷需要縮小で販売が落ち込んだ。自動車向けベルトは電動化対応製品の販売が堅調だったが、前年同期より円高・ドル安が進み、海外の円建て販売額を押し下げた。

26年3月期の想定為替レートは期初に設定した1ドル=140円を維持する。池田浩社長は同日の記者会見で「現状(の円安・ドル高基調)からすると少し堅めに予想している。年明けの為替動向を見極めて、見直す可能性もある」と述べた。

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