丸の内周辺のオフィス賃料増額が寄与

三菱地所が10日発表した2025年4〜9月期連結決算は、純利益が前年同期比16%増の580億円だった。東京・丸の内を中心としたオフィスの賃料収入が伸びた。東京都心の高額分譲マンションの販売も収益を押し上げた。

売上高にあたる営業収益は16%増の7432億円、営業利益は8%増の1075億円だった。丸の内周辺でオフィス稼働率が高水準で推移し、賃料増額が寄与した。

米国などで不動産投資を手がける海外事業は金利の高止まりで回復が鈍い。梅田直樹執行役常務は同日の記者会見で「米国市場で無理に売らず様子見している物件がある」と述べた。今期は海外で500億円分の物件売却益を見込んでいるが、そのうち8割は売却にめどが立ったという。下振れた場合には国内の不動産売却で補う。

26年3月期通期の業績見通しは据え置いた。営業収益は前期比17%増の1兆8500億円、純利益は3%増の1950億円を見込む。

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