マンダム株20%超の共同保有を明らかにした野村絢氏

アクティビスト(物言う株主)として知られる村上世彰氏の長女の野村絢氏らが、マンダムの株式を20%超に買い増したことが10日、わかった。旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンスが関東財務局に提出した大量保有報告書で明らかになった。野村氏らの保有分は10月31日までに18.77%から20.03%となった。

マンダムはMBO(経営陣が参加する買収)に向け、投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズ系のカロンホールディングス(HD)がTOB(株式公開買い付け)を9月26日から始めた。カロンHDはTOB発表当日の終値より32%高い1株1960円で買い付けを進めている。

一方、野村氏側はTOB価格が「著しく割安」などとして、急速かつ大量に株式を買い集め、マンダム側に圧力をかけてきた。野村氏らの大量取得を受け、マンダムは野村氏側が20%以上取得しようとした場合、買い付け趣旨の説明や情報提供といった手続きを求める対応方針を4日に決めたところだった。

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