サワイグループホールディングス(GHD)は10日、2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比17%増の140億円になりそうだと発表した。従来予想の174億円から34億円下方修正した。

旭化成の子会社の旭化成ファーマ(東京・千代田)が骨粗しょう薬の特許を侵害されたとして、サワイGHD傘下の沢井製薬を提訴していた訴訟で和解が成立したことを受け、訴訟損失引当金にかかる費用40億円を計上した。

沢井製薬が販売する骨粗しょう薬の後発薬について、旭化成ファーマが自社の特許(製法特許)を侵害したとして損害賠償を求めて提訴していた。沢井製薬は控訴していたが、和解による解決が合理的だと判断し、特許が有効な間は沢井製薬が製造や販売をしないことで合意した。

26年3月期の営業利益は前期比5.2倍の209億円を見込む。47億円下方修正した。売上高にあたる売上収益は7%増の2025億円を計画する。後発薬の販売が好調で、23億円上振れする。

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