配電盤大手の日東工業は10日、栃木県野木町にシステムラックなど情報通信関連の部材を生産する工場を建設すると発表した。約74億円を投資し、生産能力を現在の1.3倍に引き上げる。2028年4月からの生産開始を予定する。
同社の栃木野木工場に隣接する土地に、延べ床面積約1万1000平方メートルの工場を建設する。同社は31年3月期に単体での情報通信関連製品の売上高を、25年3月期の1.3倍にあたる約100億円に高める目標を掲げる。黒野透社長は「生産性向上も目指す」と説明する。
同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比34%減の34億円だった。前年同期に子会社の株式取得による特別利益を計上した反動が出た。売上高は9%増の889億円、営業利益は30%増の52億円だった。企業の設備投資意欲が堅調で、高圧受電設備が好調だった。
26年3月期の通期予想は、高圧受電設備関連の部材の調達難などのリスクを理由に据え置いた。売上高は前期比4%増の1920億円、純利益は22%減の94億円を見込む。
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