記者会見するヤンセンファーマのクリス・リーガー社長(11日、東京都千代田区)

米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は11日、日本の医薬品事業について記者会見を開き、2028年までに2ケタ成長を実現する目標を示した。世界各地で30年までに20の新薬を発売予定で、日本でも「このうちの多くを販売する可能性がある」との見通しを示した。

同社は25年、多発性骨髄腫の治療薬「テクベイリ」や「タービー」、尿路上皮がんの治療薬「バルバーサ」などの新薬を日本で発売した。乾癬(かんせん)など免疫疾患の治療薬やぼうこうがんの治療薬を承認申請している。

J&Jの医薬品事業であるヤンセンファーマのクリス・リーガー社長は「28年までに2ケタ成長を回復し、がんと免疫疾患におけるリーダーシップを構築しながら成長を維持していく」と語った。

リーガー社長は「これは予測可能で安定的な環境があって実現する」とし、日本の薬価制度に関し「世界では過去数十年間の合計を上回る速度でイノベーションが生まれているが、日本の制度は追い付いていない」と指摘。新薬の価値を反映した価格設定と特許期間中の薬価の維持を求めた。

ヤンセンファーマの24年の日本での売り上げは、米IQVIAによると23年比4%減の3974億円だった。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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