ネクソンが11日発表した2025年1〜9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比21%減の811億円だった。主力のゲームタイトルで前年同期にヒット作品があった反動に加え、クリエーターへの報酬や研究開発費、広告宣伝費が増えた。保有するドル資金に関連して為替差損を計上したことも響いた。
売上高にあたる売上収益は4%減の3515億円、営業利益は7%減の1168億円だった。主力タイトル「アラド戦記」は前年に中国でモバイル向けに配信を始め、業績のけん引役になったが、今期はヒットの反動を埋め合わせる材料に不足した。
同日、25年12月期通期の連結業績予想を初公表した。売上収益は4673億〜4808億円(前期比5〜8%増)、営業利益は1385億〜1487億円(12〜20%増)、純利益は1034億〜1118億円(23〜17%減)になる見通し。年間配当は45円(前期は22円50銭)と従来予想から15円積み増した。
最大250億円の自社株買いも発表した。発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.3%にあたる1000万株を上限に買い付ける。取得期間は12日から26年1月26日まで。
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