
塩野義製薬は12日、インフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」の顆粒(かりゅう)剤を国内で発売したと発表した。子供でも飲みやすくしたもので、従来の錠剤では対象外だった体重10キログラム未満の患者にも使えるようになった。20キロ以上の患者には予防目的での使用も可能だ。幅広い年齢層への普及を目指す。
ゾフルーザは1回の服用で治療が完了する点が特徴。欧米ではすでに治療・予防向けの顆粒剤が販売されている。日本では小児向け承認を9月に取得したことで発売した。
日本感染症学会は10日、ゾフルーザについて「12歳以上では他の治療薬より効果が高く、まず使う薬として推奨できる」とする新たな提言を公表した。12歳未満の子供についても、従来の「慎重に使う必要がある」という扱いから、ほかの薬と同じように選択できる位置づけに改められた。塩野義は「顆粒剤の発売と学会の提言を追い風に、より多くの患者に使ってもらいたい」としている。
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