
三井住友トラストグループが12日に発表した2025年4〜9月期連結決算は、純利益が前年同期比29%増の1713億円だった。法人向けの融資などで収益性の高い貸し出しが伸びた。日銀の利上げによる貸出金利の上昇も寄与した。
本業のもうけを示す実質業務純益は1819億円と7%増えた。法人向けは16%増の969億円だった。北米の貨車リース事業会社などの関係会社の株式譲渡により387億円の特別利益を計上した。政策保有株の売却も押し上げた。
記者会見した高倉透社長は高い手数料を取れる「(インフラ向け融資の)プロジェクトファイナンスも増えている」と述べた。
4〜6月期に米関税政策を巡る相場の急変で債券取引が振るわなかった市場部門の実質業務純益は2%減った。減益が続く。
10月にNTTドコモの子会社となった住信SBIネット銀行に対し、25年度中に800億円の追加投資を検討すると発表した。三井住友トラストは34%を出資する。
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