
トレンドマイクロが12日発表した2025年1〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比2%増の269億円だった。人件費や外注費などのコスト減が利益を押し上げ、前年同期に比べた円高で膨らんだ為替差損を吸収した。
最大100億円の自社株買いも発表した。発行済み株式総数(自社株除く)の1.27%にあたる167万株を上限に市場で買い付ける。
25年1〜9月期の売上高は横ばいの2027億円だった。人工知能(AI)でサイバー攻撃の脅威を予測・防御する法人向けソフトが日欧やアジアで伸びたが、米国は関税政策に伴う先行き不透明感からセキュリティー投資が落ち込み、全体では伸び悩んだ。営業利益は13%増の444億円だった。
25年12月の通期見通しは従来計画を据え置いた。売上高は前期比微増の2740億円、純利益は12%減の302億円を見込む。
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