河合楽器製作所が12日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、最終損益が1300万円の赤字(前年同期は4億600万円の赤字)だった。中国と欧州でピアノ販売が振るわなかった。販売減に伴う減産も響いた。
売上高は3%減の351億円だった。教育政策の変更や景気低迷による中国事業の不振が続く。同社の河合健太郎社長は同日の記者会見で「中国の状況は悪化している。この傾向は来年も続く」と話した。
26年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比4%増の760億円、純利益は8億2000万円を見込む。第19回ショパン国際ピアノ・コンクールで、同社製ピアノが多くの出場者に採用された。製品力への評価が高まり、販売増を見込む。
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