新興企業の担当者と話すSCREENHDの社員(12日、京都市)

SCREENホールディングス(HD)は12日、三菱UFJ銀行と共同でスタートアップとの協業イベントを京都市の本社で開いた。人工知能(AI)、量子コンピューター、新素材の3テーマで、新興5社がSCREENHDの経営者や技術者らに技術力をアピールした。

三菱UFJ銀が取引先の新興企業から、SCREENHDが関心を持った5社を選んだ。新興各社はSCREENHDの社員約80人の前で、1社8分ずつ協業提案を発表した。

放射冷却素材を開発するスペースクール(東京・港)は「工場の屋根に冷却フィルムを敷き詰めることで省エネにつながる」と話した。AI関連のギークギルド(京都市)は「我々のキャッシュシステムを使えば、生成AIの大規模言語モデル(LLM)を90%省力化できる」と訴えた。

SCREENHDは新興企業と連携しながら、AI分野などで新規事業の開発を探る。同社の広江敏朗会長は「単独では新興企業とのつながりに限界がある。銀行の幅広いネットワークを活用して企業とマッチングできるのは非常に助かる」と語った。

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