日本鉄鋼連盟(東京・中央)は22日、7月の国内粗鋼生産量が前年同月比2.5%減の691万8000トンだったと発表した。中国による鋼材の過剰供給による市況の悪化のほか、人手不足などによる建設工事の遅れで内需も低迷しており4カ月連続の減少となった。

高炉でつくる「転炉鋼」は0.5%減の520万トンと4カ月連続でマイナスとなった。電炉でつくり主に建設向けで使われる「電炉鋼」は8.2%減の171万8000トンで、12カ月連続で減った。

1日当たりの粗鋼生産量でみると7月は22万3000トンとなり、6月(22万4000トン)と比べると微減となった。

中国発の市況悪化は常態化しつつある。日本政府は中国と台湾を対象にアンチダンピング(反不当廉売、AD)調査を始めるなど対策に動いている。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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