
北海道運輸局は17日、札幌市内のほか小樽市など周辺部のタクシー運賃を12月17日に改定すると発表した。初乗りの上限運賃は670〜700円から600円に引き下げる一方、初乗り運賃での走行距離が短縮されるため、実質的な値上げとなる。冬期は運賃を2割増にできる新制度も導入する。
運賃改定の対象エリアは札幌、江別、北広島、石狩(一部を除く)、小樽の各市。従来、小樽市の初乗り上限運賃(普通車)は1.4キロメートルで700円、その他の市は1.28キロ670円だが、改定後は1.05キロ600円に統一される。1キロあたりの運賃に換算して比較すると50〜70円ほどの値上げとなる。
加算運賃も最大1割ほどの値上げとなる。人件費や燃料費など物価の高騰が背景にある。
12月10日から翌年3月26日の冬期は、運賃を2割増しできる制度も導入する。積雪による事故のリスクや営業効率の低下、燃料費の増加などに対応する。
かねて、業界団体などから制度導入に向けた要望が上がっていた。割り増しを実施するかは各タクシー事業者の判断に委ねられるが、導入の経緯から多くの事業者が新制度を取り入れる可能性が高い。
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