ネクセラファーマは17日、日本と英国拠点の人員を約15%削減するなどの事業再構築を計画していると発表した。前期までの2年にわたり営業損益が赤字で、2025年1〜9月期にはコア営業損益も赤字に転落した。30年に営業利益率30%以上を達成するため、優先度の高い開発品に経営資源を集中させる。

ネクセラの従業員数は6月末時点で400人弱。自社では肥満や代謝性疾患など向けの治療薬開発を優先する。優先しない開発品は他社との提携も検討する。人員削減のほか、26年度は英国における研究開発費の現金支出を約35億円削減する。執行体制も26年3月の株主総会後に現在の10人から7人に減らす。

同社の営業損益は赤字が続いている。23年12月期の連結決算(国際会計基準)では95億円の赤字、24年12月期では54億円の赤字だった。25年1〜9月期は59億円の赤字で、通期見通しは示していない。

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